youtube
電話での問い合わせ

2018年5月2日放送 テレビせとうち・news5「テレワーク」

      2018/10/22

アナウンサー(以下A):そんななか、新入社員がすでに、先進的な働き方に取り組んでいる、岡山市の企業があります。
売り手市場による人材確保に悩まされる中、積極的な働き方改革が採用にも好影響を与えています。

ナレーション(以下N):岡山市南区の石井事務機センターです
この会社の主な業務は、机やコピー機などのオフィス機器の販売です。
社員はおよそ30人。今年は5人の新入社員を採用しました。
ただ、その新入社員が働いていたのは、本社ではなく自宅です。
この会社では、2年ほど前からこうした在宅勤務などを含む、働き方改革に力を入れています。
県内の大学から入社した、辻本綾香さんです。
仕事に早く慣れてもらおうと、入社式は先月17日に前倒ししてひらかれ、現在は新人研修を受けています。
辻本さん:会社の人間関係の良さに惹かれたというところもあるんですけど、やはり一番は在宅ワークができるという点が一番惹かれた点ではありました。

N:この日は、在宅勤務のやり方を、先輩社員から学んでいました。
ノートパソコンを使い、本社とビデオ通話でやり取りします。
自宅にいながら、資料のすり合わせや、商談に向けた会議をすることができます。

先輩社員:これもうちょっと見やすくならないですかね。今線引いたんですけど
本社社員:わかりました。
先輩社員:はい。オーケー。

N:この在宅勤務によって、仕事の効率化が図れるほか、結婚や出産後も仕事を続けたいと考えている女性にとっては、働きやすい環境がつくられています。
辻本さんも、趣味のフルートの時間を、充実させたいと言います。
辻本さん:働きやすいと、自分のメンタルとか精神面も安定しますし、そういったメンタル面が整ってくると仕事にも効率が出てくると思いますので。

N:この取り組みが採用活動にも好影響を与え、地方の中小企業が人材確保に悩まされる中、社員およそ30人の会社ながら、去年・今年と連続で5人の新卒採用に成功しました。
この、社員のライフスタイルに合わせた働き方改革は、本業にも深くかかわっています。
自社で扱うオフィス機器を活用して、まずは社内の効率化を進め、成功実績を積み上げていくことで、社外への営業につなげるのが狙いです。
石井聖博社長:われらの業種はBtoCではなくBtoBで、なおかつ社員数も30名前後ということなんで、なかなか採用に向いているか、向いていないかというと、向いてない方の会社なんですけども、やはりその働く環境を整えて、自分たちの取り組みを伝える努力をすれば、いい学生さんの新卒採用ができますよ、ということはお客様に対してすごいいい事例をつくれているな、という風に今思っています。

N:スタートした新年度。地方の企業の働き方改革も、これから本格的に始動しそうです。
辻本:何を提案すればお客様に喜んでいただけるかというのを考えて、社会人として立派に働いていけるように、努力していきたいですね。

A:売り手市場に働き方改革と、企業や社員を取り巻く課題は多いわけですが、工夫や意識次第でさまざまな働き方につながっていきそうですね。

 - メディア掲載